公開日:2015.12.21 更新日:2016.11.24
長期滞在になる留学やワーキングホリデーの場合、日本で飼っているペットをオーストラリアに連れていって一緒に暮らしたい!!という方も多くいると思います。
オーストラリアへのペット持ち込みを管理するのはDepartment of Agriculture and Water Resourcesです。
役割は、オーストラリアの動植物や人々の健康、環境に影響を及ぼし得る他国の害虫や病原体の侵入を防ぐために、必要な検疫を行うというものです。
例えば、オーストラリアに到着した際に受ける荷物検査も同じです。
検疫の対象となるものは漏れなく検査・処理を受け、また必要であれば没収、破棄されるという具合です。
オーストラリアの検疫の厳しさは世界でも屈指。特に犬・猫以外のペットの持ち込みは非常に難しいです。
ここでは一般的な犬・猫の持ち込み方法をご紹介します。しっかり準備してペットの負担を最小にしてあげたいものです。
以下の条件に該当する犬・猫を連れていくことが出来ます。
基本的な流れをご説明します。
ペットの身元を明らかにするため、獣医師の処方によりマイクロチップを取り付ける必要があります。マイクロチップは 指定のタイプを使用。
かわいそうですが、もし迷子になってしまった際に飼い主のもとへ戻れるようにする意味もあります。
Department of Agriculture and Water Resourcesのサイトから申請用紙をダウンロードし記入。FAX・e-mail・郵送のいずれかで送ります。申請から手続き終了までは時間がかかりますので、5か月以上のよゆうを持って申請をして下さい。
申請後10日前後で 輸入許可書が送られてきます。
出発前にすぺき予防接種と検査の案内も同時に届きます。
ペットを送る際はこの輸入許可書を一緒に送りますが、許可書の有効期限は発行された日から6か月間です。
ペットがオーストラリアに到着後、一定期間の検疫をする必要があります(日本からの持ち込みは30日間以上)。
検疫期間中は、ペットを滞在用施設に宿泊させます。施設はメルボルンのみ。宿泊費・諸費用などが別途必要です。
輸入許可書を受け取ったあと、各自で連絡し予約を 入れます。
認可された獣医によるワクチンの接種・検査や書類の記入。おもな検査は以下の通り。
ペットが通過できる空港は、シドニー・メルボルン・パース空港のみ。
飛行機に犬を乗せるにあたっては、貨物扱いになります。
各航空会社の規定のサイズに入れ物(ケンネルなど)を合わせる必要がありますが、入れ物はただ犬が入ればいいわけではありません。犬が立てること・無理のない体勢で体を伏せられること・方向を変えられるだけのスペースがあることが条件になっています。
航空会社によっては積荷前の犬に鎮静剤や麻酔を与えないよう注意をうながしているところもありますので、航空券を予約する前に確認してください。
出国する空港の検疫所で、検疫官による健康診断と書類の完成を行います。
これらは出発当日に行われるので、輸入許可書やその他証明書を持って空港に行き、書類を提出します。
空港には AQIS のスタッフが迎えに行き、検疫所に連れて行きます。検疫所にはベットや食事のほか、グルーミング・クリーニング・風呂・クリニックなどの設備も整っており、検疫期間中は専門のスタッフが世話をします。事前に予約を入れれば面会もできます。検疫にかかる費用はペットが到着後に受取人に請求され、検疫終了までに支払います。
詳しい情報は Department of Agriculture and Water Resourcesのホームページもご参照ください。
日本は検疫対象国のグループ2に該当するので、詳しい手順は以下のページで確認できます。
・猫の持ち込み手順詳細
・犬の持ち込み手順詳細
なお、過去に犬や猫と一緒に留学・ワーキングホリデーをした方もいらっしゃいます。
しかしながら年々動物の持ち込みは厳しきなってきており、皆さん大変な手間と費用が掛かっています。
また飛行機での移動や施設での生活は、ペットにとっても大きな負担になります。
現地でもペットと一緒に住めるシェアハウスを探す必要があり、これもなかなか大変です。
留学・ワーキングホリデーは1~2年の場合がほとんど。
可能であればペットはご家族や友人に預ける方が、本人にもペットにとっても良いようです。
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