公開日:2015.12.22 更新日:2016.10.14
長期滞在となる留学やワーキングホリデー。持って行きたいと思う荷物は多いことでしょう。
しかし、食品・植物・動物製品などをシドニーに持ち込む場合には厳しい制限があります。
この制限はオーストラリアの環境と農業の保護に役立っています。食品・植物・動物製品(よくあるお土産品の多くを含む)等を現地へ持込むことは、深刻な害虫や病害の侵入経路となりかねません。
また、現地へ持ち込みたいと思うもの、特に食品はアジア・日本食品店で簡単に手に入ります。ほとんどのものは現地調達できるものと考えて、荷物の準備をしましょう。
シドニー到着前に、飛行機内で入国用乗客カードが渡されます。食品、植物・動物製品をお持ちの場合は、YES に印を付けて申告してください。分からない場合もYESに印をつけるのが基本です。
対象となる物を申告した場合には、検査を受けるために検疫官のところに行くように指示されます。
大半の場合、申告した物は返却されます。しかし申告後に指示された破棄を行なわなかったり、虚偽の申告を行なった場合にはその場で $220 の罰金が科されるか、起訴され罰金 $60,000 以上や 懲役10年 が科せられることもあり得ます。
なお、物品の申告を希望しない場合には、空港ターミナル備付けの検疫用ゴミ箱に捨てることができます。
これらの物は持込みに注意が必要であり、場合によっては検疫検査局 により没収され破壊処理がなされます。または空港の検疫用ゴミ箱に自ら捨てることもできます。
詳しくは以下のオーストラリア大使館ウェブサイト内、検疫のページもご確認ください。
http://japan.embassy.gov.au/tkyojapanese/quarantine_jp.html#caution
留学生やワーキングホリデーでは、食品を中心に注意が必要でしょう。ホストファミリーへのお土産や自分の好きなものなど、荷物の準備には以下で該当するものが無いかご確認ください。
以下の卵製品は、基本的には持ち込みが禁止されています。
しかしながら、現在は以下の条件を満たしていれば持込可です。
a) 常温で6ヶ月以上保存可能であること
b) 商業的に製造・包装された製品であること
c) 1kgもしくは1リットルまでの量であること
d) 持込または郵送しようとする本人の個人消費目的であること
乳製品は日本などOIE口蹄疫清浄国で生産・加工された製品であれば持ち込み可能です。個人消費目的の場合、固形の乳製品は10kg、液体は10リットル、液状の濃縮食品は2リットル、乾燥食品は2kgまで持込が許可されています。
また、乳児同伴の場合に限り、上記の制限量に加え、ボトルに入れた調乳済みミルクおよび開封済みのベビーフード1個も持ち込めます。
肉製品は常温で6ヶ月以上保存可能な市販の缶詰、レトルト、瓶詰め製品であれば持ち込めます。
肉由来のエキスやブイヨンを使った製品(カレーやシチューのルウーなど)は、肉片や動物性食用油脂(牛脂、豚脂(ラード)など)が含まれていない製品であれば持込可です。
日本など口蹄疫清浄国で生産されたジャーキーなどの干し肉(商業的に製造され、長期常温保存可能な市販品に限る)は、個人消費目的で持ち込むのであれば1kgまで持込可です。
それ以外の肉製品は生、冷凍、薫製、塩漬け、保存肉、調理済み、いかなる形態のものも持込が禁止されています。
犬・猫以外のペットは持ち込む禁止です。一切の哺乳類、鳥類、鳥類の卵と巣、魚類、は虫類、両生類、昆虫など。
食用の種子の持込条件は、栽培用種子と同様に植物の種類毎に個別に規定されています。基本的には持ち込みが難しいとお考えください。
なお、商業的に加工(ローストなど)・包装してある種子およびナッツは持込可です(2kgまで)。
生および冷凍(未調理)の果物、野菜の持込は原則禁止されています。これには漢方、生薬なども含まれます。
ドライフルーツおよび乾燥加工した野菜は、種、根、皮などが含まれておらず、申告の上検査で問題が見つからなければ持ち込めます。ただし、乾燥していても未調理の豆や穀物は持ち込めません。製粉されていれば持ち込めます(例: 大豆、小豆、胡椒など)。
穀物で外皮が取り除かれていないものは、事前に検疫処理を施し輸入許可を取得しなければ持ち込めません(例: 玄米)。ぬかは持込可です。完全に精米してある米は申告の上、10kgまで持ち込めます(原則、未開封の市販品のみ)
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