TAFE(テイフ)はオーストラリアの公立高等教育機関で、日本での専門学校に相当します。※正式名称はTechnical And Further Education(TAFE)です。
州など地域政府が運営を行う公立学校であり、オーストラリア全土に200以上、シドニーエリアだけでも30以上のキャンパスを持ちます。
基本的には現地オーストラリア人のための専門学校ですが、シドニーなど都心部のキャンパスは留学生も入学することが可能。英語だけでなくビジネスなども専門的に学ぶことができます。
世界中から集まる留学生や現地の学生と、机を並べて学びましょう!
シドニーエリアのTAFEはNSW州(ニューサウスウェールズ州)の運営になりTAFE NSWと呼びます。TAFE NSWの留学生向けウェブサイトもご参照下さい。
日本の専門学校と同じように専門コースが多数ありますが、日本よりも学べる科目は多いかもしれません。
留学生に一番人気のコースはビジネス(経営・経済など)で、ほかにもIT分野、デザイン、ホスピタリティといった分野があります。特に日本人にはツーリズムや国際貿易学が特に人気があってオススメです。
また馬産業(競馬騎手や調教・経営など)や海洋学、そしてワインメイキング学などオーストラリアらしいコースもあり魅力ですが、こちらは留学生にはハードルが高いのでご注意を。
学習環境や設備も充実しており、オーストラリア人講師による質の高い授業を受ける事ができます。
また研修などで実務経験を積む機会も多く設けられ、学校卒業後は即戦力として社会で通用する人材育成を目的としています。こうした就学経験・実務経験は日本での就職活動の際も高く評価されるでしょう。
近年では「現在よりもキャリアアップしたい」あるいは「転職したいので専門スキルを学びたい」といった社会人の方も多く、TAFE留学の人気が高まっています。
コース | 授業料 | コース概要 |
international trade (国際貿易) |
半年 $5980 |
国際貿易において基礎知識と貿易のスキルを身に付けます。 輸出者・輸入者・貿易コーディネーターを目指します。 |
Business (経営) |
半年 $6030 |
さまざまな業界の分野で効果的に働くための知識とスキルを開発します。 会社員や事務員として働く基礎を身に着けます。 |
Tourism (観光) |
半年 $6830 |
観光産業の基礎(サービス・セールス)と重要なビジネススキルを学びます。 ツアーガイドやツアーコーディネーターを目指します。 |
Hospitality Management (ホスピタリティ) |
1年 $12450 |
ホスピタリティ業界においてステップアップしたい人のためのコース。 ホテル・レストランなどでマネージャークラスを目指します。 |
Marketing and Communication (セールス・広告) |
1年 $13220 |
マーケティング(販売促進)の知識と技術を身に付けます。 マーケティングマネージャーや広報マネージャーを目指します。 |
TAFEの専門コースは、多くのコースで2月と7月の年2回入学日があります。しかしながらコースやキャンパスによって異なりますのでご注意ください。
自分の英語力や専門コースの入学日を十分に調査して留学プランを立てる必要があります。TAFE留学のプロフェッショナルであるDKまでご相談下さい。
TAFEに入学するには、①英語力と②学業成績が必要です。
※アート・デザインなどの分野では作品の提出が求められる場合もあります。
TAFEに入学するためにはまず英語力が必要です。
英語力の証明にはIELTS5.5ポイント以上やTOEFL (iBT) 46以上、英検準一級などが利用できます。また専門性が高い翻訳・通訳や医学関連など一部コースは、さらに高度な英語力(IELTS 6.5 or 7.0)などが必要になります。
※IELTS(アイエルツ)はイギリスやオーストラリア留学などで利用されている英語検定です。日本でも受験可能。日本で有名なTOEICは利用できません。
英語検定について詳しくは「TOEIC・IELTS・ケンブリッジなどの英語検定試験について」をご参照ください。
英語力証明がない場合やレベルが足りない方にはダイレクトエントリーという手段もあります。
これはまずDKにてTAFEの英語レベルチェックテストを受けます(別途受験料がかかります)。英語レベルの結果に応じてTAFE付属語学学校で英語を勉強すれば英語証明なしで入学可能になるシステムです。初めにリラックスして勉強できる語学学校で英語や現地生活に慣れ、それから専門コースをスタート出来るのもメリットです。
基本は高校卒業以上(Year12)の最終学歴があればOKです。またYear10(日本でいう高校一年生)終了でよいコースもあります。
※オーストラリアでは小学1年生をYear1、高校3年生をYear12とし、中学はYear7から10の4年間です。
高校の卒業証明書と成績証明書を提出します。これらは卒業した高校に問い合わせれば、どの学校でも発行してもらえます。
アートやデザイン系のコースではポートフォリオ(作品)の提出が必要な場合もあります。また医療系などコースでは高校で関連した科目を履修していることや、実務経験も問われることがあります。ちなみに高校一年生修了でOKのコースもビジネスなど一部コースであります。
TAFEは一部のキャンパスで付属の語学学校を持っています。この語学学校で英語を勉強して基準レベルに達すれば、TAFE本科(専門コース)へ進学することが出来ます。
DKではTAFEの英語レベルチェックテストを受けることが出来るので、TAFE本科へ進学するには何週間語学学校での勉強が必要かあらかじめ判断できます。
まずはTAFEのレベルチェックテストからどうぞ。
詳しくはテイフ/TAFE (Technical And Further Education)付属語学学校のページをご覧ください。
ここでは東京在住のKさんを例に、TAFEへ留学するまでのステップを見てみたいと思います。
「Kさんのプロフィール」
大学生の頃、オーストラリアで2週間のホームステイを経験し、いずれオーストラリアに留学したいという夢を持っていまし た。今回会社を辞め、夢であったオーストラリア留学を決心するにあたって、インターネットで留学斡旋会社を探していたそうです。
しかし日本の斡旋会社は 手数料が高く、自分で手続きをしようと考えていたところ、、、シドニーに ワーキングホリデー経験のある友人からDKの話を聞き、お問合せをいただきました。
それではKさんのたどっ た留学ステップを見てみましょう。
Kさんは大学では経営学部出身。また広告代理店で営業をしていて、次のようなご要望でした。
Kさんのご希望で学校をピックアップし、3つの留学プランを提案しました。
カウンセリングを進める中で、仕事で使える英語にプラスして専門的な知識も身に着けたいということで、1の語学学校は無くなりました。
K さんは専門学校と大学院のどちらで勉強するか迷ってました。
将来を考えながらカウンセリングをした結果、予算が合う点、そして入学に必要な英語力が高くないためという理由から専門学校で勉強することに決まりました。
今回オススメしたのは TAFE NSW の1年間のビジネス・マーケティングコース。多くの留学生が学んでいる良い環境でみっちり勉強できるでしょう。
TAFE NSW は公立の専門学校ということもあり、入学条件の英語力として IELTS 5.5 のスコアが必要です。
Kさんは英語力を証明するテスト等を受けたことがありませんでした。そのため、TAFE付属の英語学校で一定期間勉強し、その後 TAFE NSW へ IELTS のスコアなしで入学できるダイレクトエントリーという方法を取りました。
DKで英語力判定テストを受けた結果、Kさんは20週間の英語コースを修了すれば TAFE NSW へダイレクトエントリーが可能とのこと。
専門コースの入学月は決まっているので、それに合わせて英語コーススタート日を逆算し、今回の留学スケジュールは以下のようになりました。
・1月下旬渡豪
・2月から語学学校で20週間英語の勉強
・7月にTAFE入学
また、学費・ビザ申請料などの見積もりも出します。
学業中心ということでアルバイトは必要最低限に抑えることを考え、留学の予算は少し多めに見積もることをオススメします。
留学プランが決まり、DKへサポートのお申込みです。学校手続きは全てDKがお手伝いしています。
入学手続き、学費のお支払などが完了して、次は学生ビザ申請です。
TAFE NSW から入学許可書が届きました。あとはビザ申請をするだけです。
ビザ申請もDKがサポートしますのでご安心ください。
申請していた学生ビザが交付されました!!
Kさんは自分を英語環境に置くため、ホームステイをご希望されました。ホームステイの手配もDKでOK!!
今回はオーストラリア人夫婦とお子様がいるホストファミリーでした。後日のお話では「英語環境で勉強になった。週末はビーチなどに連れて行ってもらい楽しく過ごせた」とのことでした。
ま た、航空券の手配・留学保険・留学の持ち物・年金等の公的手続きなどなど、DKでご案内しています。
いよいよ日本を出発。シドニー空港到着後は、空港からホームステイ先までの送迎サービスも手配可能です。慣れない外国での最初の移動も安心です。
語学学校の授業がスタートです。いろいろな国からTAFE進学という目的を持った多学生が集まっている英語コースの授業は得るものが大きいでしょう。
TAFE付属の語学学校に20週間通った後、Certificate3 in international trade(国際貿易)コースに半年通う、合計約1年間の費用例です。
※以下は2019年度の学費です。年度によって多少変わります。また1ドル=80円で計算しています。
となり、$14005+49000円、日本円で合計約117万円です。
※上記は学校とビザ申請の初期費用のみの算出ですので、この他に航空券、生活費も必要です。また、希望があれば海外旅行傷害保険の加入も可能です。
※シティーでルームシェアをした場合
$7920(週$180)
$7200(週$150)
以上、生活費は合計で$16620(日本円で約133万円)ほどです。
その他、 往復の航空券と現地でのお小遣い(交際費)が必要になります。
※生活費は外食や交際費などで大きく変わってきます。留学生らしい節約した生活の場合の目安です。
上記予算をすべて合計すると、約250万円+往復の航空券と現地でのお小遣い(交際費)になります。
しかし、生活費やその他費用は人によりかなり差があります。
また学生ビザはアルバイトができるため、生活費・お小遣いをまかなうこともできます。
学生ビザは週20時間まで働けます。
日本食レストランで働いたと仮定して、時給$10×週20時間で、週$200。約1年(48週)で約77万円の収入があります。
以上、TAFE留学のサンプルプランをご覧いただきました。
いかかでしょうか?
オーストラリアのTAFE留学は学費も安く、アルバイトができる、治安が良い、日本から近く時差がほとんどない(1~2時間ほど)など非常に魅力的です。
DKでは目的や予算などあなたに合った留学プランをご提案します。お気軽にお問い合わせください。