※永住権申請は「技能を持った職種」や「年齢」などを積み重ねるポイント制です。ポイントシステムの基本は変わりませんが、変更点が毎年あります。本記事は2008年時点のものです。最新情報は移民局のウェブサイトなどでご確認ください。
まず、永住ビザ申請 の仕組みについてですが、簡単に言えば、主に人手不足の職種のスキルを持った人に永住ビザを発行しています。そのため、今現在その職種のスキルがない人でも、これから2年間学校に通うことによってそのスキルを身につければ サブクラス885 というカテゴリーで 永住ビザ申請 が可能になります。実際、多くの学生が サブクラス885 で 永住ビザ申請 をしていますが、申請しやすい代表的な職種としては、よく耳にする「調理師・菓子職人・美容師」などがあげられます。永住ビザ申請 について詳しくはリンク先でご確認ください。
現在の移民法で サブクラス885 で 永住ビザ申請 ができる職種の資格が取得できるコースの中で、最も人気があるものは調理師コースです。その理由として、調理師コースは他のコースと比べて以下の特徴があります。
・ 男女ともに興味を持って学びやすい
・ 専門学校で Diploma の資格を取得すればよいので、コース修了までが2年間と短い
・ 他の 永住ビザ申請 が可能なコースと比較して予算が安い
・職務経験を積みやすい
現在、調理師コース修了後、サブクラス885 の必要な条件を満たしていれば、問題なく 永住ビザ申請 ができます。しかし、これはどのコースにも言えることですが、移民法は 常に変更されるということと、永住ビザ申請 の条件は申請時の移民法が適用されるため、確実に 永住ビザ申請 ができるとは言えません。
それでは、例として調理師として サブクラス885 で 永住ビザ申請 をする際に必ず計算する Points Test について見ていきましょう。
調理師を職種としてノミネートして永住ビザを申請する場合の1例は以下になります。
Eligibility Requirements |
申請者の条件例 | Points Test |
Age | 申請時年齢35から39歳 | 20 |
English language ability | 4項目すべて IELTS 5.0 以上 | 15 |
Nominated skilled occupation Graphic Pre-Press Tradesperson |
Cook (調理師)でノミネート | 60 |
Specific work experience | 印刷技師としての経験なし | – |
Australian work experience | Certificate III 終了後、調理師としてシドニーで週20時間・1年間以上勤務 | 10 (-) |
Australian qualifications | Australian qualifications Diploma in Hospitality Management (Cookery) 2年コース修了 |
5 |
Occupation in demand/job offer | 申請時にノミネートする 職種が MODL に記載されている。 申請日から遡って過去4年以内に1年以上、ノミネートする 職種と同じ、またはそれに深く関連した職種で雇用されていた。 Certificate III 終了後、調理師として 週20時間・1年間以上勤務。 |
15 (-) |
Community language | 最終学歴が日本の高等学校卒業 | ‐ |
Regional Australia study | Sydney で2年間学校に通う | – |
Partner skills | 独身 | – |
TOTAL POINTS | 125 |
上の表では合計125ポイント。
( )内は、サブクラス885 で 永住ビザ申請 をする際に、Certificate III 終了後、調理師として1年間以上実務経験をつめなかった場合で、合計100ポイント。調理師を職種としてノミネートして サブクラス885 で 永住ビザ申請 をする場合、Points Test で120ポイント以上が必要 となります。
調理師は英語能力で IELTS で スコア 5.0 を取れば十分であり、また職務経験 も積みやすいので、そのポイントも見込めます。
職務経験は Certificate III 終了後に積むことが原則ですが、もし在学期間中に調理師として1年間以上勤務という条件を満たせないとしても、サブクラス 485 という18ヶ月の一時滞在ビザを申請することが可能です。その間に職務経験を補うことができれば 永住ビザ申請 が可能になるという仕組みです。
ここで1つ。サブクラス885 で 永住ビザ申請 をするにあたり、必ず満たさなければいけない Basic Eligibility Requirements の1つである Skills assessment(技術査定)について。
この条件を調理師として満たすためには、調理師の場合、査定団体 TRA ( Trades Recognition Australia )の指定する条件を満たす必要があります。つまり、Uniform Assessment Criteria (UAC) に記載があるとおり、調理師に関連する職種で900時間の 実務経験を積まなければ、Skills assessment をパスすることができません。
これは Points Test に出てくる「 Certificate III 終了後、調理師として1年間以上勤務という実務経験 」とは異なりますので、ご注意を。
このように調理師コースは永住ビザが取りやすくなっています。※2008年現在
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