コラム
2015.12.16
ワーホリも始まってから20年ほど。
大分一般的になってきましたが、でもまだまだ語学留学などとごっちゃにされることも多いです。
でも語学留学とはちょっと違います。
ワーホリ、正しくはワーキングホリデー。2国間の間で協定を結び、若い者たちが国際理解を深めるため、交流できる機会を作る目的で始められたものです。
ワーキングと付くとおり、滞在費用をまかなうために働くことを許されたビザなのです。通常ですと、海外で働くには専用のビザが必要ですがこのワーホリならば観光・語学勉強しつつ、就労も出来てしまいます。
さらに、普通のワーホリは一生に一度。一年間限りなのですがオーストラリアには「セカンドワーホリ」といって、一年終えた後、一定の基準をクリアすることであともう一年滞在することが出来る制度があったりします。気になりますね!
セカンドワーホリとは、ワーホリの最初の1年目に三ヶ月以上、果物や野菜、穀物などの収穫やメンテに関わる作業での労働をフルタイムですることで2年目のビザが発行してもらえる、と言うもの。オーストラリアには沢山のこうしたファームがあります。パイナップル、いちご、ブドウなどの果物や食肉工場でもOKです。
また、WWOOF(ウーフ)といって、働く代わりに食事や宿泊場所を提供してもらういわゆる「ファームステイ」でも可とされています。この場合、賃金はありませんがその間の家賃などの心配がいらないというわけです。
しかし、気を付けなければいけないのは「フルタイム」というところ。仕事やファームによって、労働時間や日数がまちまちだったりします。正確にフルタイムとは何時間、と決められてはおらず雇用主や地域などで一番一般的な時間数となりますがこれを満たしていないと、三ヶ月働いたところでカウントが足りないということも起こりえます。例えば、そこのファームで定められたフルタイムに対して少ない時間数しか働いていなかった場合などです。
また、WWOOFでのステイも、「ステイ先ホストの家の掃除、手伝い」などはNGで、そのステイ先の確固たる収入源である作業でないと認められません。
しかし、これはホストにはどの仕事がセカンドワーホリ対象なのかどうか分かりませんし、決めることもできません。
ですから、もしセカンドワーホリのためにWWOOFを利用したい場合は、その仕事内容が対象であるかどうか、事前に必ず移民局へ問い合わせる必要があります。
せっかく三ヶ月がんばって、ビザの発行がないなんてありえないですからね。