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2016.09.07
オーストラリアでは一般教養は高校生のうちにやってしまうため、大学は3年制ですが、いきなり専門的な勉強になり、日本からの留学生は付いていけません。そのためファンデーションコースという、専門分野に対する基礎知識や専門的な単語、レポートの書き方、プレゼンテーションスキル、ディスカッション方法など大学の授業に付いていくためのトレーニングを行います。なので結局卒業までは4年かかります。(※ファンデーションコースに入るにもIELTS 5.5が必要なので、事前に英語コースにも通うとなると5年弱かかります)
一方、TAFE(1年)から大学の2年次に編入する道があります。TAFEは大学1年よりも基礎的な内容から始めるので、ファンデーションコースを受けなくても授業に付いていけ、大学2年に編入することにより3年間で大卒の資格を取得できるのです。それをD2D(Diplome-to-Degree)といいます。
オーストラリアの大学の学費ははっきり言って高いです。日本の2倍近いです。
しかしD2D制度を利用すれば
①短期間で卒業できる(大学に通うのは2年だけ)⇒学費を抑えられる
②2つの学位を取得できる
(例:TAFEでDiploma of Travel and Tourism、大学でBachelor of Business in Hotel Management)
Bachelor of Business in Hotel Management SCU(Southern Cross University/サザンクロス大学)を例にとって見てみましょう。
TAFE(1年間):$10050
Southern Cross UniversityのThe Hotel School Sydney(2年間):$23880×2年
合計(3年間):$57810(4,624,880円、$1=80円計算)
TAFEの学費が安いので、大学に3年間通うより、$13830(1,106,400円)安い!
IELTS 5.5の英語力を持ってない人は、上記の3年の前にTAFE付属の英語コースで学びます。もちろん英語力によりますが、2月入学に間に合うよう10ヶ月(40週)通うとして$10800(864,000円)です。
英語コース(10ヶ月)+D2D 合計$68,610(5,488,880円)
学生ビザ申請:約$550(44,000円)
OSHC(留学生強制加入保険):1年で約$600(48,000円)
IELTS 5.5を持っている場合(3年間)⇒4,812,880円
IELTS 5.5を持っていない場合(4年弱)⇒5,724,880円
いかがでしょうか?
今回は学費が安めな文系の学部・学科で見積もりましたが、3年卒業なら学費に関していえば日本の4年生大学を卒業するのと同じくらいではないでしょうか?
早稲田大学商学部の2017年度の学費は4年で4,694,800円です。
英語コースを足す場合も、日本で一浪して予備校に通ったと思えば金額は変わりません。
河合塾 早慶上智文系コース(講習込みで) 1,017,840円
一浪して河合塾⇒早稲田商学部だと、卒業までにかかる年数はトータル5年、学費は5,712,640円。
英語コース⇒TAFE⇒大学では、卒業までにかかる年数はトータル3年10ヶ月、学費は5,724,880円です。
付け加えると、受験料はタダです!
月15万(うち、アルバイトで8万稼げば実質7万)
渡航費用(飛行機代)
留学保険(任意。4年で60万円くらい)
入学条件をクリアしている場合 | 入学条件をクリアしていない場合 | ||
日本で高校卒業 | 2017年3月 | 2017年3月 | |
TAFE付属語学学校入学 | 2017年4月 | ||
TAFE付属語学学校卒業 | 2018年1月 | ||
TAFE入学 | 2017年7月 | 2018年2月 | |
TAFE卒業 | 2018年6月 | 2018年12月 | |
大学編入 | 2018年7月 | 2019年2月 | |
大学卒業 | 2020年6月 | 2020年12月 |
日本で2017年3月に高校を卒業すると、日本の大学を卒業するのは 2021年3月になりますので、シドニーではそれよりも早く卒業できるというわけです。それになにより、英語力もプラスアルファでついてきます!
就職活動の時期ややり方など課題はありますが、大卒+英語力があれば良い就職ができる可能性もグンとアップしますよね!